読書をした方がいいってよく言われるけど、読書すると何がいいんだろう?
子どものときから、大人たちは口を開けば読書読書読書。
ゲームをしたら怒られるのに、たとえ小説でも本を読んでいれば褒められる。
そんな環境下にいると、逆に本を読みたくなくなりますよね。
私もそもそもあまり本を読むタチではなく、年に10冊読めばいい方でした。
ですが、2年ほど前に読書にハマり、それからは年に100冊ほど読むように。
果ては好きがこうじて書店員にまでなってしまいました。
この記事では、そんな私の経験から読書のメリットとその効果を紹介します。
最後まで読めばきっと「俺もちょっと本を読んでみようかな」と思ってもらえるはずです!
読書のメリットとその効果3選!
読書のメリットとその効果はいかの3つです。
- 器が広がる→違う価値観の人を受け入れられるようになった
- アイデンティティが確立される→生きやすくなった
- 思慮深くなる→情報に振り回されないようになった
順番に説明していきます。
器が広がる→違う価値観の人を受け入れられるようになった
読書をすると器が広がります。
本の中で自分とは違う価値観と触れられるからです。
例えば、私が以下の本を読んだとき。
私はそれまで仕事は一生懸命するのが当たり前だと思っていました。
そのため、サボりながら仕事をする人に対しては「どうして一生懸命仕事をしないんだろう」と不満に思うことも。
ですが、この本を読んで「別に無理をしてまで仕事をしなくていい」と思えるようになり、サボる人も受け入れられるようになりました。
このように、読書をすると人としての器が広がり、その結果として違う価値観の人を受け入れられるようになったのです。
アイデンティティが確立される→生きやすくなった
読書をすると自分のアイデンティティが確立されます。
自分の考え方に一本の芯が通るような感じです。
私は大学を卒業する前から「働きたくない」と強く思っていました。
なんとか就活をくぐり抜け、入社した後もその思いは消えず、むしろますます強くなるように。
「この仕事が本当にやりたいことなんだろうか」という思いがずっとありました。
それから私は働き方に関する本を貪るように読むようになります。
冊数で言うと、30冊は読みました。
そうしてたどり着いたのが、「小商い」という働き方です。
ぼくの頭の中には、いつも近所の中華料理屋さんの仕事があった。その店は実家からあるいて五分の場所にあり、僕は子どものころから、その店のラーメンや餃子を食べて育った。彼らは家族四人で店を回し、汗を流しながら厨房で調理をし、岡持ち付きのカブで近所をぐるぐると走り回っていた。彼らはいつも笑顔で、ぼくと目が合うと必ず「こんにちは」といった。
僕は彼らの働きぶりが好きだったし、彼らのように仕事をしてみたかった。つまり自分の仕事をデスクワークではなく、交渉事でもなく、肉体労働のようなものに近づけてみたかった。
引用元:『古くてあたらしい仕事』
小商いは、存続し続けることが、拡大することに優先するような商いのことです。
それには、金銭至上主義的な考え方から、別の価値指標による生き方へと転換する必要があります。
(中略)
拡大よりは継続を、短期的な利益よりは現場のひとりひとりが労働の意味や喜びを噛みしめることのできる職場をつくること。それが生きる誇りにつながること。
引用元:『小商いのすすめ』
私はこの考えに感銘を受けて、プログラマーから書店員に転職しました。
ずっとパソコンとにらみあうデスクワークより、お客さんと直接対面して好きな本を売りたいと考えたからです。
そうして、今では割と楽しく働けています。
よく「30歳を超えて楽になった」という言い回しを聞きますが、これは様々な経験をする中で自分のアイデンティティが確立されるからなのではないでしょうか。
私にとっては読書がアイデンティティ確立の助けとなり、それが社会の中での生きやすさに繋がったのです。
思慮深くなる→情報に振り回されないようになった
本以外のメディアだと発信される情報がどうしても短絡的で断定的なものになってしまいます。
例えば、昨今では「会社を辞めて好きなことで生きていこう」というメッセージをいたるところで目にするようになりました。
こういった情報には1か0かしかありません。
つまり、会社を辞めて好きなことで生きるか、会社を辞めずに嫌いなことで生きるかです。
ですが、世の中はそんなふうに定規でスパッと線を引けるほど単純ではありません。
会社を辞めても好きなことで生きられないかったり、会社の仕事でも少しは好きな仕事があったり。
このグレーゾーンの中で、逃げずに着々と論じるのが本というメディアなのです。
そんな本を読んでいると、メリットとして思慮深くなれます。
白か黒かという意見に対して、「でも灰色という意見もあるよね」と現実を見据えた考え方ができるようになるのです。
その結果として、情報に振り回されずに済むようになります。
例えば、上記の「会社を辞めて好きなことで生きていこう」という意見に対して、私は働き方の本を30冊読むことで、「本業は書店員、副業でライター」という自分なりの答えを出すことができました。
このように、読書は複雑な現実の中で、自分なりの意見を持つことの手助けをしてくれるものなのです。
まとめ:読書のメリットとその効果で人生が変わる
この記事の内容を振り返ります。
読書のメリットとその効果は、以下でした。
- 器が広がる→違う価値観の人を受け入れられるようになった
- アイデンティティが確立される→生きやすくなった
- 思慮深くなる→情報に振り回されないようになった
月並みな表現ですが、私は読書を始めて人生が変わりました。
読書をしたおかげで、自分の価値観が明確になり、生きやすくなりました。
- 人付き合いがうまくいかない
- 人生がなんかしんどい
- 情報に振り回されてしまう
という人は、ぜひ読書を始めてみてください!
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